4月19日(水)にEric Claptonの日本武道館公演を観ました。
世界の大スター、Eric Claptonですが、僕はライブを観るのは初めてです。Claptonのキャリアについては雑誌や色々なメディアでよく記事になりますし、有名な作品やロックの世界では高く評価されている作品が多く、それなりに聴いてきてはいます。イメージとしてはクラシックロックの代表的存在だったり、コンサバだったりお洒落だったり、ブルースの求道者だったりと、多方面からよく知られている人物ではないでしょうか。
かつては世界の三大ギタリストの一人と呼ばれるような凄腕ギタリストで、またロックレジェンドの代表格の一人という存在です。

もともと今回の来日ツアーが始まる前は観る予定はなかったのですが、駅の広告などを観て、そういえばEric Claptonのライブを観ていなかったな、一度は観ておいた方がいいかも、と急遽チケットを購入しました。

僕は久しぶりに日本武道館を訪れましたが、やはり特別な会場という雰囲気があります。仕事帰りでちょっと忙しかったので、グッズ売り場を横目に通過。
(一覧だけでも見ておきたかったですが、かなり並んでいたので。)
夕方の時間なので武道館周辺の写真は何枚か撮りました。

座席はアリーナ席でClaptonのマイクの真正面、十数メートルの位置でした。
武道館でアリーナ席は僕は初めてだったような。
殆ど満席の会場で日本におけるClaptonの人気を実感します。

Claptonとバンドメンバーの総勢8人がステージに登場して演奏スタート。
セットリストは開催済の公演からチェックしたところ、
1曲目の「Blue Rainbow」は未発表のインストゥルメンタルとのことでした。
開演からClaptonのギターを聴いて、なるほど、とその凄さを実感しました。
音量、響き、音色、テクニック、あらゆるものが揃っている感じです。
いきなり凄い演奏を聴いて、2曲目は「Pretending」、有名なヒット曲で、歌唱も素晴らしく、今日のライブが高いクオリティになることが約束されたようなものでした。

この先はブルースやBob Marleyのカバー等が続きますが、いずれも音楽的に素晴らしく、Claptonをはじめバンドメンバーが演奏する曲が、オリジナル曲だとかどうとかではなく、ミュージシャンとして非常に優れているということがよく分かります。
そして、もう一人のギタリスト・シンガーソングライターのDoyle Bramhall IIにもソロや多くの見せ場を任せるところも印象的でした。

「Nobody Knows You When You’re Down and Out」はJohn Lennonのカバーかなと思っていたのですが、ブルースのスタンダードだったと。
歌いながらのアコーステックギターの演奏にしても音数が多く、指の動きが凄く自然で、ギタリストとして尋常でなく上手であることを目の当たりにします。(僕はギター演奏について演奏者としての視点で詳しくないので語れないですけど。)

そして、Claptonの代表曲の一つ「Tears in Heaven」は切なく情感に迫る、非常に美しい演奏でした。
その先の演奏で僕にとって特に印象的だった曲は「Wonderful Tonight」「Cross Road Blues」「Layra」でしょうか。「Wonderful Tonight」は会場の多くの人がスマートフォン?でライトを揺らすロマンティックな空間に。
素晴らしいメロディーで、「Tears in Heaven」しかりですが、Eric Claptonが世界中に浸透するような曲を作ることに長けているということがよく分かりますが、あれだけ演奏、歌唱が上手いとなると、オリジナル曲を作ることより、ギターに手を伸ばすだけで、世間のありとあらゆる曲を上手に演奏できてしまうのだろうなと、そんなことを思います。
Creamの「Crossroads」はブルースをロックンロールで解釈するということにおいて金字塔のようなカバーですので、ライブが終わってからも何度も聴き返しました。

「Layla」は観客も立ち上がっての大盛り上がり。greatest songs of all timeに選ばれることも多い曲で、当然最高でした。

本編終了後のアンコールではキーボーディストのPaul CarrackもリードヴォーカルをとるJoe Cockerの「High Time We Went」。マルチなメンバーが多いバンドということが分かります。

本当に素晴らしいライブだったので、音楽を聴くということにおいては間違いなく有意義な時間を過ごすことができるでしょう、という意味で、もっと以前から何回か観ておけば良かったと思うほどです。

早速、Apple Musicを用いてEric Claptonのキャリアから幾つかの作品を選んで聴いているところです。


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