今までに僕が音楽を聴いてきて特に好きだったCD・レコードのアルバム・シングルを、これから1枚ずつ紹介していきたいと思います。

第1回目に紹介するアルバムは
fountains of wayne – UTOPIA PARKWAY です。
素晴らしいメロディーと爽快なバンドサウンドのパワーポップ、青空と標識のアルバムジャケットを合わせて、自分にとって大切な思い出のアルバムとなっています。所謂、青春の音楽の一枚です。

Fountains Of Wayneは1996年にアメリカでAdam Schlesinger(アダム・シュレシンジャー)とChris Collingwood(クリス・コリングウッド)の2人を中心に結成されたバンドで、同年に「Fountains Of Wayne」でデビュー、「UTOPIA PARKWAY」はセカンドアルバムになります。

次のサードアルバム「Welcome Interstate Managers」、シングル曲の「Stacy’s Mom」「Mexican Wine」がヒットして一躍有名になりましたが、僕にとっては初めて聴いた「UTOPIA PARKWAY」が一番印象深く、好きなアルバムです。

アルバムが発表された年は1999年、ロックフェスティバルが日本で盛況となり、夏には多くの人々がアウトドアの音楽を楽しむようになっていました。

(写真はphoto ACより使用)

夏の風景、自分も沢山の音楽を聴いていた時代、そのような当時の思い出とアルバム「UTOPIA PARKWAY」は結びつく印象を持っています。

音楽的には「THE BEATLES」,「WEEZER」,「BOSTON」といったバンド・グループが好きな人であれば、きっと気に入るのではないでしょうか。
僕にとってはポップなロックバンドの理想的なあり方と思うほどです。

歌詞は結構言葉数が多く、色々なテーマを扱っていますが、頻出語としては「車」「道路」等となり、アルバムタイトルの「UTOPIA PARKWAY」が意味するところが現れています。

PARKWAY とは

(Wikipediaより)

1曲目の「Utopia Parkway」から14曲(国内盤は15曲)45分~50分の長さで次から次へとグッドメロディーに凝ったアレンジ、爽快なサウンドが鳴り続けます。

個人的に印象深い曲は「Utopia Parkway」「Red Dragon Tatoo」「Troubled Times」「A Fine Day for a Parade」等ですが、選ぶことが難しいほど良い曲が揃っています。

その中でも本アルバムをある意味で象徴する曲は「Troubled Times」と思っています。

どこまでも続く青空に切ない感情、泣けてしまう思いを抱くなら、「Troubled Times」にそんなフィーリングを感じるはず。

僕も何度も繰り返して聴いた名曲です。

2003年には「Welcome Interstate Managers」をリリース、僕も川崎CLUB CITTA’で来日ライブを観ました。素晴らしいライブで、「ホフディラン」の小宮山雄飛さんがDJをしていたり、「ASIAN KUNG-FU GENERATION」が出演していたり、今でもその光景は覚えています。

それからライブを観る機会はなかったですが、4枚目、5枚目のアルバムも購入して聴いています。

残念ですが、Adam Schlesingerは2020年に新型コロナウイルス感染症からの合併症により52歳で死去されたとのこと。

Adam Schlesingerは幅広い活動と多数の曲提供を行い、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞の4つでノミネーション経験があり、エミー賞とグラミー賞で受賞をしています。
「IVY」や「Tinted Windows」といったグループでも人気を博しました。
映画「すべてをあなたに」(トム・ハンクス、リブ・タイラー他が出演)では
印象的な「That Thing You Do!」を曲提供しています。

今後、Fountains Of Wayneとして残るメンバーが来日公演をする機会があるかどうかは分かりませんが、僕にとっても大切な音楽を作ったグループであり、これからもその音楽を時々聴いていくのだろうと思っています。

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