Robert Glasperの「Billboard Live東京 2023年5月30日公演(1st stage)」を観ました。

自分にとってRobert Glasperが中心となって作り出される音楽は、音楽の理想、洗練の極みといった最大級の賛辞を並べたくなるようなものです。

最初に聴いた曲は「So Beautiful」のMVで、そのあまりに美しい演奏に耳がひきつけられたことが、Robert Glasperに注目するきっかけでした。
(※ So Beautiful:オリジナル曲はMusic Soulchildによるもの)
「So Beautiful」の演奏に流れるエモーション、美意識、洗練されたジャズのサウンドが一発で僕の感性を捉えました。

それから「Black Radio」(1、2、3)「Everything’s Beautiful」「In My Element」
「Double Booked」等諸作を聴き、いずれも僕が求める音楽を実現しているかのようでした。
インストゥルメンタルの楽曲、ボーカル入り、音楽の形態も多岐に渡り、様々なミュージシャンとコラボレーションし、JAZZ、R&B、HIPHOP、ROCKといったジャンルをクロスオーバーし、Robert Glasper流の感性でまとめ上げる、そういった印象です。

特に「Black Radio」(1、2、3)の3作は現代における音楽の理想を実現するかのような出来栄えとなり、その磨き上げられたクオリティに感嘆の思いです。

グラミー賞に多数のカテゴリーでノミネート、複数回受賞、現代の音楽シーンで各方面から絶賛され、注目を浴びているミュージシャンです。

これまでRobert Glasperは何度も来日公演を行っていましたが、僕は今回が初めてのライブ鑑賞です。


演奏をなるべく間近で観たいとステージから数メートルの座席を予約、開演の30分ほど前に到着。

来日予定メンバーは下記の4名

Robert Glasper / (Keyboards)
Burniss Travis Ⅱ / (Bass)
Justin Tyson / (Drums)
DJ Jahi Sundance / (DJ)

最初にDJがステージに現れ、Robert GlasperとDrummer、Bassistも登場。

内容は「Black Radio Ⅲ」を中心とした既存曲を基盤に、即興性高くリアルタイムに音楽を作り上げるというもの。
時としてベースラインのみが元の楽曲を示し、他のパートは予想もつかない方向に発展し、更に複数の曲が繋がっているような感もあり、セットリストを正確に書き表すことは難しかったと思います。
(後日セットリスト情報をチェックできたら内容を一部更新します。)

僕が確認できた曲は「Over (feat.Yebba)」「Everybody Wants To Rule The World」の2曲、前者はDJによりYebbaのボーカルパートをミックスし、後者はRobert Glasperのボーカルを含むもの。
(※ Everybody Wants To Rule The World:オリジナル曲はTears For Fearsによるもの)

暗いステージを何本かの青白いライトが照らし、Drummerが圧巻の演奏を観せ、渦のような音世界の中で、Robert Glasperが驚くほどに研ぎ澄まされたピアノを差し込む。
Bassistは時にキーボードのような豊富な音色を弾き、DJがカラフルに曲を彩る。
Robert Glasperのボーカルも素晴らしく、あらゆることが想定外の出来事だったかのようです。

いずれも僕個人が聴いた感想であり、その時間に流れた音楽を記録的に表現することは難しいです。

次の来日公演を観る機会があれば、その時は今回公演とも異なる、新しい音楽を聴くことができるのでしょう。




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